子ども同士の交流が育む「生きる力」とは

子ども同士の交流で育む生きる力 活動記録

長期入院中、辛い治療や何もできない時間が続くと「なんで自分ばかりこんな思いをしなければならないんだろう・・・」という思いになってきます。病状が重く辛い時期にもありますが、ある程度安定してきた頃にもこのような思いに駆られることがあります。

入院している子どもたちの不安な気持ち

長期入院というのは病気の治療だけでなく、「孤独感・孤立感」との戦いとも言えます。

そんなとき院内学級に通うなどで、同世代で闘病している友だちとの交流によって「あ、頑張っているのは僕だけじゃないんだ。ひとりじゃないんだ。」という思いに変わっていきます。エバンジェリストの下川や、以前ブログに書かせていただいたタカヒロくんが教えてくれたことです。

ただ、子どもたちが、同時期に、同じ病院の中に入院して、偶然出会って、会話を交わしたり共通する何かを見つけ、交流まで・・・。となるのは、ある意味奇跡的なことだったりします。医療機関によっては、そのような学齢期の子どもの入院がまちまちだったりすることもあります。

それが、「夏休み」という時期だったらどうでしょうか。

子どもたちが、この夏の一大イベントを通して大きく成長していくことはいうまでもありません。それが、病気を抱える子どもたちでも例外ではありません。子どもは日々、成長・発達をしていくものです。

いろんな出会いから交流が生まれる

ポケットサポートは「岡山市小児慢性特定疾病児童等相互交流支援業務」を岡山市から委託され運営しています。この事業では、いろんな「出会い」による「交流」が生まれていきます。

つらい治療の中、特に絶(飲)食という制限のあるアラタくん(仮)がいました。アラタくんは病気の治療のために何も飲んだり食べたりしてはいけない。という状態でした。

はじめは、看護師さんから「単独(1対1)で関わって欲しい。」というところからスタートしました。当初は医療のスタッフの人たちも、あまり話ができなかったアラタ君でしたが、相互交流を開始し、ゲームをしたり、学校の宿題を持ってきて2ページだけやってみたり。病室から出てきて、少しずつ周りの入院している子どもたちの様子が見えてくるようになると、表情が変わっていくのがわかりました。

そうして毎週のようにポケサポの相互交流を続けていく中で、笑顔を見せてくれ、ときには真剣な目で自分の治療のことを語ってくれるようになりました。

同世代の2人が出会い、相互交流で起こる変化

アラタ君と同時期に入院をしていたアカリちゃん(仮)がいました。アカリちゃんも同様に絶食の制限がありました。同世代だった二人は、病室が違うこともあり出逢うことはなかったようでしたが、相互交流を通じて出会うこととなりました。

最初は別々の支援を行っていましたが、「一緒にゲームをしてみようか」という促しから、同じボードゲームをすることに。その瞬間から、一気に距離が縮まっていく様子が見えました。

アラタ君が出てこられないときに、アカリちゃんが心配する場面があったり、逆にアカリちゃんのリハビリの終わりをアラタ君が待っていたり。

アラタ君が「そろそろ勉強しよっかな。」というとアカリちゃんも「勉強・・するか。」と言って、二人揃って計算ドリルを持ってきて、真剣に同じく勉強の課題に取り組む姿もみられるようになりました。相互交流の継続を通じて、お互いが自分が学校へ通っていたときの様子を話したり、退院後にしたいことを話し合えるまでになっていました。

長期入院による孤独感・孤立感

長期入院中というのは、子どもたちにとって本当に辛い時間が流れたり、多大なストレスが課される場です。さらに「孤独感・孤立感」を抱いてしまうと、退院後に復帰するときにも大きなハードルとなります。

しかし、アラタ君とアカリちゃんのように相互交流が生まれることで「ひとりじゃない」と思える、それが治療へ向かう力となり、「生きる力」を育むことができます。

辛く苦しい治療の中、子どもらしい時間や笑顔をみられるように私たちにできることがあります。病院の中での活動にはまだまだ高いハードルがありますが、ポケットサポートはそれを乗り越えてここまでやってきました。

このブログを読んでいただいたり、JAMMINでのチャリティーでポケットサポートのことを知ってくださった方、共感いただいた方は、子どもたちの笑顔溢れる時間を作ることができるそんな交流支援への応援、よろしくお願いします。

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