今回は5月17日(土曜日)にライフパーク倉敷で行われた「体験しよう!科学の不思議!ドキドキ・ワクワク科学工作実験」の様子をお伝えします。
この日は朝から雨が降っていました。でもお昼ごろには太陽が出てきていい天気になり、湿度が高く5月なのに夏日のような暑さでした。
受付を済ませた後、参加者もスタッフもラベルシールに自分が呼ばれたい名前を書いて胸に貼り参加します。今回のイベントでは総社市立常盤小学校の島村先生と倉敷工業高校の藤田先生を講師にお呼びして科学工作実験をしていただきました。講師の先生方も自分の胸に、島村先生は「しまっち」先生。藤田先生は「マナブ」先生とラベルシールに名前を書いて参加していました。
イベントが始まる前に、ポケットサポートでは恒例になっている自己紹介タイムです。
今回は「自分の呼ばれたい名前」と「今自分がハマっていること」を発表し合いました。子ども達からは「ブランコで遊ぶこと」といったものから「ポケモン!」「マイクラ!」「ドラクエ」「ロブロックス」といったゲームソフトのタイトルなど、子どもらしい回答を聞くことが出来ました。
気温が高くなり夏が近づくにつれ「キャンプ準備にハマっている」といった参加者もいらっしゃいました。かくいう記事を書いている私は子ども達と同様ゲームにハマっていて、大人になってもゲームをしっかり楽しんでいます(笑)
さて全員の自己紹介も終わり工作へ入っていきます。今回講師の先生であるしまっち先生は過去に何度かポケットサポートのイベントに参加者として参加してくださり、この度ご縁があって講師として参加してくれました。
そんなしまっち先生から科学工作のスタートです。今日は「おもりのはたらき」をテーマに話をしてくださいました。「おもりって何か知ってる?」と先生から質問。子どもたちは元気に手を挙げてくれながら「天秤とか!」と答えてくれました。大人たちからは「よく天秤なんて知ってるなぁ」と感嘆の声が上がっていました(笑)
おもりのイメージが出てきたところで、再度先生からこんな質問「“おきあがりこぼし”というものを知っていますか?」。今度の質問には子どもたちはすぐに思い当たらない様子でした。

そんな様子を見てしまっち先生から実物の“おきあがりこぼし”を見せてくれました。それを見て子どもたちも「あ~!」と声が上がり分かった様子でした。それは私たちもよく見たことある「ダルマ」のような倒しても勝手に起き上がるおもちゃのことでした。
今度はしまっち先生が紙コップで作られた“おきあがりこぼし”をみせてくれました。先ほどのおもちゃと違ってどこでも購入できる紙コップでしたが、しっかりと倒しても起き上がってくる紙コップに子どもたちは興味津々な様子でした!
今日は科学工作のイベントなので実際に参加者全員で紙コップで“おきあがりこぼし”を作ってみました。材料は紙コップと紙粘土、カプセルトイの蓋とこの三つだけ。
作り方はカプセルトイの蓋に紙粘土を少し入れて、紙コップと蓋をテープで繋げるだけで簡単に作ることが出来ました。そこから子どもたちは自分の紙コップに絵をかいてみたり、綺麗に起き上がるように紙粘土の量を調節しながら自分だけの“おきあがりこぼし”を作っていました。

(画像は記事を書いている私が作ったものです。不器用な私でも簡単に作ることが出来ました(笑))
参加者の思い思いの“おきあがりこぼし”が出来上がったところで、しまっち先生から「今みんなが作った“おきあがりこぼし”で実験をしてみよう!」という声掛け。実験と聞いて子どもたちもワクワクしながら耳を傾けます。
しまっち先生からクイズ形式で色々な問題を出して、子どもたちは〇×で答えながら、おもりについて実験をしていきます。
「カプセルトイの中に入れている紙粘土の量を変えるとどうなるか?」
「上に乗せてある紙コップを増やしても起き上がるのか?」
「紙粘土の位置を蓋の中から紙コップの中に移動したら起き上がるのか?」
「机の上では問題なく起き上がるが水の上でも起き上がることが出来るのか?」
などなど、一つのクイズを出すたびに、子どもたちは「どうなるんだろう・・?」と悩む様子をみせたり、他の子どもたちの意見を聞いてどっちにしようかな?としっかり考えてくれる姿を見せてくれました。
一通り“おきあがりこぼし”について実験を行ったところで、しまっち先生から「先生が作ったヨットが水の上でひっくり返ってしまうのでどうしたらいいと思う??」と子どもたちへ声掛け。
実際に先生のヨットを水に浮かべてみると、ヨットは水の中でひっくりかえってしまい帆が水の中に浸かってしまっています。子どもたちは浸かってしまうヨットを見て「さっきの水の上の“おきあがりこぼし”みたいに、おもりを付けたらいいと思う!」と閃いたのか大きな声で答えてくれました。

実際にしまっち先生のヨットの下におもりをつけてみると水の上でも浮いていました。先ほどまでひっくり返っていた船がしっかりと浮く姿を見た子どもたちも嬉しそうな表情をしていました。このヨットも実際に作ってみようと先生という先生の声掛けを聞いて子どもたちは嬉しそうにヨットを作っていました。
材料は半分に切った折り紙と竹串を帆に。船体は発泡スチロールで作り、浮くためのおもりは釣り用のおもりを使ってヨットを作ります。その後しまっち先生が水を張った水槽を準備してくれたので、子どもたちは「自分たちが作ったヨットが本当に水に浮くのかな?」と恐る恐る水に入れてちゃんと浮いている様子をみて皆喜んでいましたよ。

先生曰く実際に海にあるヨットも、今回子どもたちが作った工作のヨットと同じようにおもりがついて浮いているらしいですよ。今後ヨットを見かけることがあれば見てみてください(笑)
しまっち先生の工作時間も終盤になり先生から面白い話を教えてくれました。生活の中で見かけることがある花を活けている花瓶に水が入っているのは、花を長持ちさせる役割だけではなく水自体がおもりの役割を持っているそうです。「普段の暮らしの中にも色々なおもりの役割を持っているものがあって、それを発見してノートにまとめていくと夏休みの自由研究になります」と宿題のアドバイスもしてくれました(笑)

前半のしまっち先生の工作はこれで終わり、軽い休憩を挟んで次は藤田先生こと「マナブ先生」の工作です!
マナブ先生の工作のテーマは「飛ぶ種子のモデルを作ろう!」です。先生から飛ぶ種と聞いて私は真っ先にタンポポの綿毛を思い出していましたが、子どもたちも同じだったようで「タンポポとかだよね!」という声が上がっていました。
さらにマナブ先生から「じゃあどうして植物は種を飛ばすと思う?」という質問。私は「少し難しい質問だな」と思いましたが、子どもたちから「遠くへ仲間をつくるため!」「自分が動けないから仲間を増やすため!」といった回答を子どもたちが元気よく答えてくれました。みんな博識ですね(笑)

そんな説明の後、先生からカラフルに色分けされた一枚の紙が子どもたちに配られました。なんとこの紙を切り分けていくと、実際に存在している植物の種子のモデルが出来上がるというのです!実際にはさみを使い、子どもたちは紙を切り分けていきます。

でも切り分けただけではこれらがどんな種になるのか見当もつきません。ここから前の画面やマナブ先生の説明を聞きながら、折り紙のように折ったりテープで貼ったりしていきます。少し難しい折り方もありましたがスタッフと相談しながら、8の字やVの字だったり三角形のものが出来上がりました!

出来上がったモデルを高いところから投げてみると、ヒラヒラとゆっくり舞い落ちたり、タケコプターのようにぐるぐる回転しながら落下したりと、普段見たことない軌道や動きに子どもたちは大はしゃぎです。中にはグライダーのように滑空する種子のモデルもあって子どもたちは飛行機のように夢中になってとばしていましたよ。

家族の方や我々スタッフも大人げなく楽しんでしまいました(笑)実際のモデルになっている植物の種子が飛ぶ様子もマナブ先生が動画で見せてくれ、その動画を子どもたちは興味深そうに見ていました。

植物には色々な種があるので今後植物を見かけたときには「この種はどんな感じで飛ぶんだろう?」と気にしてみてみると楽しいかもしれないですね!
2つの工作を終えて今回のイベントも終盤です。子どもたちの楽しそうに工作を取り組む姿や、先生たちからの科学の話を興味津々に聞く姿を見ることが出来ました。普段聞くと固く聞こえる「おもり」や「植物の種子」という言葉も、今回の科学工作を通して子どもたちの中で少しイメージが変わってきたのではないかなと思います。
今後もポケットサポートでは子どもたちが様々な体験ができるイベントや子ども同士の交流などができるイベントを企画してきますので、お楽しみに!!