病気を抱えていても自分らしく学べる環境を届けたい

コラム

子どもたちに「あたりまえ」の学習環境を届ける

子どもたちは成長の中で、保育園や幼稚園、小学校や中学校、そして高校や大学への進学していきます。学校ではクラスの友達と一緒に勉強したり集団生活をする中で、勉強だけでない様々なことを学びます。友達との会話(コミュニケーション)や、相手の感情や気持ちを考えた思いやり、時にはケンカをして謝ること、失敗して悔しい思いをすることも大切な経験です。

子どもらしい好奇心や興味関心があるからこそ、様々なことに熱中して調べたり、実験したりする。そして、子どものころに好きだったものが高校進学や大学進学に影響して、将来の職業につながることも珍しくありません。

一言に「学習(学ぶ)」と言っても、国語や算数などの基礎学力も大切ですが、好奇心や探求心、チャレンジ精神なども、子どもの成長発達の中では重要な要素だと思います。

病気により長期入院や入退院の繰り返しなど、たくさんの我慢をしている子どもたちがいます。

・点滴中は安静にしないといけないからベッドから動いてはいけない。
・体育の授業や運動会は激しい運動で心臓に負担がかかるから禁止。
・毎月の定期通院が必要だから出席できない授業や行事がある。

そんな我慢をしている子どもたちが日本にも、そして皆さんの地域や学校にもいるのではないでしょうか。

医療は命を救い、教育は心を救う

「重い病気」と言われている小児がんや心臓病があります。生まれつきの病気もあれば、突然発症する病気もあります。そして、重い病気のほとんどは慢性疾病であり、長期治療や通院、再発のリスクもあります。

お父さん、お母さんの思いは「わが子の命を救ってほしい」

医療の進歩により救われる命は昔に比べて増えています。医療技術や薬の進歩には素晴らしいものがあります。一方で、日常生活で医療的なケア(経管栄養注入や、たんの吸引など)が必要になっている子どもたちが増えているのも事実です。

医療により救われた大切なわが子の命、成長発達する上で教育支援も必要不可欠です。教育が担う役割は、学びを通じて子どもたちの心を豊かにすることではないでしょうか。

「学ぶこと」は、楽しい・面白い、だからもっと知りたい・学びたい。
子どもらしい自由な発想と好奇心で挑戦しながら遊ぶ。

遊びの中にも先生や友達とのコミュニケーションや勝敗の駆け引きなど、学びのポイントがたくさん隠れていると思います。重い病気を抱えていても、学べる環境は必要不可欠なのです。

「学ぶこと」は治療への前向きな意欲につながる

薬の副作用で手の震えが出ていたタカシ君(仮)。車椅子で点滴をつけたまま看護師さんと一緒に勉強したいと来てくれました。手が震えていて鉛筆を持つのも大変な状態でしたが、時間がかかっても、ゆっくりと漢字ドリルの漢字を1つずつ丁寧にノートに書き写していました。

「はやく地元の学校の友達と一緒に勉強したいなぁ」
「友達にテストで負けたくない」

大人の目線では子どもたちが勉強したいという気持ちをなかなか読み取ることができませんが、タカシ君は勉強しながらボソッと本音を教えてくれました。

子どもたちにとっては治療を優先させることより、学校生活や友達との時間を大切にしたいと願っています。子どもの成長発達において「学ぶこと」が心を豊かにし、つらい治療や、苦い薬も我慢して頑張る前向きな意欲につながっていると感じています。

『わが子の気持ちに寄り添う』言葉では簡単に書けますが本当に難しいことです。子どもたちも「お母さんに迷惑や余計な心配をかけたくない」と、さらに我慢をして口にしないこともあります。

ポケットサポートのようにお父さん・お母さんでも、医師や看護師でも、きょうだいでもない、第三者的な支援者がいることで子どもたちは安心して本音を言える環境を作ることができる。そんな環境や場所を作っていくことが、子どもたちの心を救うことにつながるのです。

まとめ

今回は改めてポケットサポートのビジョンにも通じる「病気を抱えていても自分らしく学べる環境を届けたい」というテーマで紹介させて頂きました。最後まで読んでいただき、ありがとうございます。一人でも多くの保護者や支援者の方に読んでいただければうれしいです。

また、ページ下にはコメント欄を追加しておりますので応援メッセージもお待ちしております。病気を抱える子どもたちが安心して学べる環境づくりのため、ポケットサポートを今後もよろしくお願いします。

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