ポケサポでの仕事で親孝行したい

コラム

ポケットサポートでエバンジェリスト(伝道師)を務める下川は、2年ほど前よりポケットサポートが主催する講演会やイベントで開会挨拶などを担当しています。実際にイベントで名刺交換させていただいた方も多いのではないでしょうか。

今回は、文章を書くことが苦手という下川紘生が一生懸命に考えて作った文章を、掲載いたします。分かりにくい点があるかもしれませんが、ぜひ最後まで読んでいただき、一番下のコメント欄に感想や応援メッセージなど寄せて頂ければ嬉しいです。

自己紹介・エバンジェリストとは?

経歴はあまり無いですが病歴は沢山ある下川紘生です。1998年生まれの20歳。

先天性の心疾患で小さい頃から手術や入退院を繰り返す。中学に上がってすぐ調子を崩し約3年3カ月の長期入院を経験。早島支援学校高等部訪問部卒。

2017年ポケットサポートのエバンジェリストに就任。

エバンジェリストってどんな仕事?

エバンジェリストは伝道師・伝道者という意味で簡単に説明すると、自分の経験から得た知識や思いを伝える仕事です。

私の場合は長期入院した経験を活かして入院中の生活や長期入院の大変さなどを多くの人に知ってもらう仕事をしています。

入院中の院内学級で思い出に残っていること

まず始めに院内学級について説明します。院内学級とは病院の中にある学校の様なものです。長期入院が必要な子どもたちが、地元の学校から転校して院内学級で学びます。

院内中学校でやった体育の授業「卓球」

理由としてはそもそも体育の授業がある事じたいに驚きました。

私は幼稚園から小学校3年生くらいの頃までは調子が良かったので体育の授業も少しではありましたが、出来ていました。(リレー半周・ドッジボールに混ぜてもらう)など。

しかし4年生になった時くらいから体調が悪くなり体育の授業はもちろん階段を上ったり、走ったりするとすぐしんどくなるようになり運動出来なくなりました。

でも院内学級では、自分のペースで休憩しながら体育のそれも結構体を動かすことが出来たのが凄く嬉しかったので思い出に残っています。

技術の授業で実験や工作をしたこと

院内学級には担任の先生が一人いて授業をしてくれますが時々本校から専門の先生が来てくれて授業を教えてくれていました。中でも技術の授業では先生が本校から実験の道具や工作の材料を持ってきてくれて色々な実験をしたり工作を作れた事が嬉しかったです。

病院内で卒業式をしてもらったこと

中学に上がってからすぐに入院した私にとっては3年間お世話になった院内学級で卒業式をしてもらった事は本当に嬉しい事でした。

院内学級に入ってから3年間お世話になった担任の先生や母に祖母・主治医の先生やリハビリの先生・共に頑張ってきた院内学級の友達や同じ病室の友達など沢山の人たちに見守られて送った卒業式は私にとって一生の思い出です。

入院中でも楽しい時間があった

最初は大部屋に入院して院内学級に通っていて私が院内学級入学した時は男子ばかりでとても賑やかでした。

学校が終わって帰ってからすぐにまた学級の友達や同じ病室の友達と一緒に食堂やプレイルームでトランプやボードゲームなどをして晩ご飯の時間まで病室に帰らなかったので毎日のように看護師さんに探し回られていました。

入院している子どもたちに伝えたいこと

「ひとりじゃない」という事です。

私は3年3カ月の入院生活で色々楽しい事もあったし辛い事も苦しい事もありました。特に手術後感染症にかかった時は体力的にも精神的にもとても辛い日々を送っていました。

そんな日々を乗り越えられたのは周りに病気と闘っている仲間がいたからです。それぞれ病気は違えど自分と同じように早く元気になって退院したいという思いを抱いた仲間がいたからそんな仲間と一緒に過ごしてきたからだと思います。

だから皆さんも苦しかったり辛い事があった時には一緒に病気と闘っている友達の事を仲間の事を思い出してみてください。

20歳になった今、両親に伝えたいこと

私は先天性の病気だったので母には今までの20年間ずっとお世話になりっぱなしだったし、現在もお世話になっています。中学に上がってすぐ入院した時もずっと付き添いをしてくれていました。

特に中学2年の時、手術をした後は私自身、体調的にも精神的にもしんどくて、つい母に強くあたっていた事もあり申し訳なかったなと思います。

そして現在では私は車椅子での生活になってどこに行くにも送り迎えをしてもらっているので少しでも母の負担を減らせるようにポケットサポートで仕事をして頑張って親孝行していきたいです。

まとめ

エバンジェリストとして下川紘生、自身が感じた大切なことを一人でも多くの保護者や支援者の方に知って頂ければ嬉しいです。今この瞬間も、病気と闘っている子どもたちがいます。

ポケットサポートでは代表の三好、エバンジェリストの下川など、子どものころに長期入院を経験したスタッフがいます。そんな当事者だからわかる不安や辛さを、子どもたちの何気ない様子や雰囲気から感じ取ってあげることも、私たち支援者の大切な役割だと思います。

今年も8月10日に副島先生による講演会を開催することになりました。当日はエバンジェリストの下川紘生も閉会挨拶を担当します。ぜひ、最後まで参加頂き、下川紘生の生の声を聞いてみませんか。

病気を抱える子どもたちの教育支援を考える講演会
病気を抱える子どもたちの教育支援を考える講演会のイベント紹介ページです。昭和大学大学院保健医療学研究科 准教授 副島 賢和先生による講演会を開催します。定員200名、事前申込必要、参加費無料。岡山市人権啓発活動補助金により実施する事業です。

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