ICTを活用したオンライン支援活動の可能性は無限大

コラム

2020年度(2020年4月~)にポケットサポートが実践してきたオンライン支援活動を改めて振り返っていきたいと思います。今まで1対1での双方向WEB学習支援はノウハウがありましたが、不特定多数に向けてのYouTubeライブ配信、医療機関でのオンライン支援、ZOOMを活用したクリスマス会開催など、ポケットサポートにとって初めての挑戦ばかりでした。

ピンチをチャンスに変えるべく初めての配信機器をレンタルしたり、医療機関との情報共有にMicrosoft Teamsを活用したりと、これまで以上にポケットサポートして実績やノウハウを蓄積することができた1年間でもありました。距離を気にすることなくたくさんの子どもたちや保護者家族と交流できる点は、オンライン支援活動の最大の魅力です。

最後には来年度以降のオンライン支援の取り組みも紹介しておりますので、最後までご覧いただければ嬉しいです。

YouTubeライブ配信での交流イベント開催

感染症対策のため公共施設での交流イベントが開催できなくなり、オンラインで自宅から参加できるYouTubeライブ配信によるイベントに切り替えました。今までポケットサポートとつながりのある利用者などに限定して開催していた交流イベントですが、オンラインの強みを活かして全国の子どもたちに楽しんでもらうことができました。

ライブ配信中にはライブチャットにて子どもたちからの感想や質問が書き込まれ、リアルタイムで講座内容に反映するなど双方向性のある取り組みとなりました。

また、ライブ配信した内容を録画編集したアーカイブ版をポケットサポートのYouTubeチャンネルにアップすることで当日参加できなかった子どもたちにも楽しんでもらったりと、学習コンテンツを増やすことができました。

毎回、講座の企画内容に合わせてカメラの台数や性能、ワイヤレスマイクの本数、確認用モニタの台数などを調整しながら、ビデオスイッチャー、音響ミキサーなどライブ配信に必須の機材はレンタル発注して対応しました。

医療機関へiPadを貸し出してZOOM交流

入院中の子どもたちも病室から出ることができず、保護者との面会も制限される日が続いていました。

医療機関の医師や看護師・病棟保育士さんからの要望もあり、ポケットサポートからiPadを貸出してZOOMで子どもたちと一緒に勉強をしたり、ボードゲームで遊んだり、学習支援ボランティアも参加してコミュニケーションゲームを楽しんだりと、新しい支援の形を発見することができました。

Yahoo!基金やJ-Coin基金に助成頂き、ビデオカメラやマイク、液晶ペンタブレットなどオンライン支援の質をさらに向上させるツールも導入することができました。

学習支援ボランティアも移動時間を気にすることなく、自宅から気軽に参加できるようになり、参加率は増えています。

オンライン学習支援の分かりやすさ向上

参加者へ各家庭からZOOM接続してクリスマス会を開催

ポケットサポートとしても初めての試みとして、ZOOMでクリスマス会を開催しました。参加者約10名が各家庭からパソコンやスマートフォンを通じて接続して、学習支援ボランティアと一緒にゲームをしたり、クリスマスデコレーションでお菓子作りを楽しみました。

YouTubeライブ配信とは違い、一人ひとりの顔を見ながら交流できました。クイズに正解して喜んでいる子どもたちの表情、真剣にケーキ作りをしている様子、久しぶりに会う友達と会話したりと、コロナ禍で今までとは違うクリスマス会となりましたが、「こんな時もあったね」と言える良い思い出になったと思います。

卒業式にオンラインで参加できるようZOOM中継

入院中の中学3年生と高校3年生の願いで、保護者の方、医療関係者、学校関係者など様々な関係者のご協力もあり、ポケットサポートが学校にお伺いして病室のiPadから卒業式に参加できるようサポートさせていただきました。

学校行事も子どもたちにとっては人生の中で大切な思い出の1ページです。

面会できず会うことができなかった友達や、学校の先生とも画面越しで会話をしたり、卒業証書を受け取ることができました。私たちポケットサポートは学習や心理的なピアサポートだけでなく、子どもたちの思い出作りにも貢献できる、そんな風に感じた瞬間でした。

これからの新たな取り組みと可能性

医療技術の進歩と同様に、ICTによる通信技術やツールの開発も日進月歩で進んでいます。

ZOOMやTeams、Google Classroomなどを活用したオンライン授業も学校教育の中で取り入れられ始めGIGAスクール構想により、1人1台の情報端末を持つ時代に突入しています。

今後、私たちポケットサポートも様々な助成金や民間企業等とも連携しながら、オンラインで操作できるロボットの開発・試作や、Chromebookを使った取り組みなど、さらにオンライン支援の幅を広げていきたいと考えています。

私たちができることは小さな一歩かもしれませんが、小さな芽となり全国各地でオンライン支援が拡充していき、一人でも多くの子どもたちの笑顔につながることを願っています。