ポケットサポート2018年度を振り返る(事業報告)

活動記録

令和元年6月8日にポケットサポート通常総会が開催され、平成30年度の事業報告および決算報告が行われました。正会員の皆様にお集まりいただき議案審議が行われた結果、無事に承認いただきました。今回はポケットサポートの活動内容を、支援者の皆様にも幅広く知っていただきたいと思い、総会資料から一部をご紹介したいと思います。

2018年度を振り返って

2018年度は支援者同士や当事者同士が「顔の見える・わかる」関係を作っていきたいとの思いで事業を進め「つながり」の中で、実践していった1年となりました。このスローガンは元々、今年度の備前県民局との協働事業から生まれたものです。

「顔の見える・わかる」関係づくり

7月の西日本豪雨災害では、私どもと関わりのあるご家族が被災されたことや、周囲でもたくさんの方が被害に遭われました。心よりお見舞いを申し上げると共に、1日も早い復興をお祈りしています。子どもが病気になることも、このような大きな災害に見舞われることも、困難というのはいつ誰に降りかかってくるかわからないものです。その中で大切なことは人と人とが「顔の見える・わかる」関係での「つながり」だと感じています。

協働事業によって多くの地域に出向き子どもたちの思いや支援の必要性を伝え、多く関係者の方々とつながることができました。そして、その先にいる子どもたちやご家族との「つながり」も生まれました。岡山市小児慢性特定疾病児童等相互交流支援業務においても、2つの医療機関の小児病棟で子どもたちやご家族と出会い、病院の主治医の先生から当法人を案内していただいたり、以前から入退院を繰り返していた子たちが復学した後、活動に参加してくれたりするなど、培ってきた「つながり」の中で、新たな関係づくりも増えてきました。

「子ども(自分)らしい時間」を過ごすことのできる環境づくり

夏には、日本郵便年賀寄附金とクラウドファンディングにより、車椅子の子どもたちも利用できるバリアフリー化を行うことができました。豪雨災害の直後ということで工事自体が難航や、法改正により昇降機の準備ができないといったハプニングの中、子どもたちの夏休み中に完成しました。活動している中で、なにより嬉しい瞬間は「ポケットサポートがあって良かった。」「ここにくると自然とやる気が出る」と言ってくれる、子どもたちやご家族の声です。その声は僕らを勇気付け、前に進ませてくれる大きな力となっています。

支援拠点である事務所の「ポケットスペース」では、学生ボランティアや看護師の配置、当事者同士によるピアサポートのできる体制により、子どもたちやご家族が安心して過ごし、話ができ、学び、「ひとりじゃないんだ」と思える、そういった場所になっていきました。支援の関わりの中では、病気の自分を少し脇に置いておいて本来の「子ども(自分)らしい時間」を過ごすことのできる環境づくりを徹底しています。「自分でもできる」そんな、ここで得た小さな自信がやがて、子どもたちやご家族の次への一歩を踏み出す原動力や、生きる力につながっていくことを願って日々、支援活動を行っていきたいと思います。

様々な関係づくりで「支える人たちを支える」

交流イベント活動では学生ボランティアたちも企画や運営に携わり大いに活躍してくれました。夏祭りにはじまり、芸術の秋・スポーツの秋の会、冬には恒例となったクリスマス会ではNPO法人チャリティーサンタやノートルダム清心女子大学のハンドベル部の演奏など他団体とのコラボレーションも行われています。以前から関わりのある子どもが成長して高校生となり、当日の運営スタッフとして関わったり、ボランティアのOB・OGたちも駆けつけてくれたりと、ポケットサポートで出会い成長していった仲間がまた集い、新しく出会った子どもたちにも力を発揮してくれる場となったことは大きな喜びです。また、子どもたちとの体験プログラムだけでなく、保護者の方々の座談会の開催もスタンダードとなり、「支える人たちを支える」という私たちの思いが形となった年となりました。

NPO法人としての基盤強化・透明性・信頼性

2018年度は体制づくりにも力を入れてきました。事務局スタッフや周囲の方々の力添えや協力によって、法人設立来から掲げていた、「認定NPO法人の取得」、「岡山市小児慢性特定疾病児童等相互交流支援業務の受託」という2つの大きな目標を達成することができました。さらに、年度の最終には岡山県初の「グッドガバナンス認証」を得るという嬉しい知らせも舞い込んできました。全てはスタッフ、ボランティア、ポケットサポートの活動を様々な面から支えてくれる皆様の力の賜物です。

平成30年度の事業別支出(総会資料より抜粋)

事業別の支出割合グラフ

平成30年度は車椅子の子どもたちも利用できる支援拠点にするためのバリアフリー改修工事費用が事業費全体の35%を占めています。来年度以降はバリアフリー化された支援拠点を有効活用して、学習復学支援および相互交流や体験活動のイベントを充実させていきたいと考えています。

まとめ

ポケットサポートは2019年度でNPO法人化して5年目を迎えます。組織としての成長とともに、病気を抱える子どもたちの支援の質の強化、運営ノウハウの蓄積、医療や保健、福祉、教育など様々な支援者との連携、行政との協働など、着実に一歩ずつ前進してきました。

今後も岡山県教育委員会や早島支援学校との連携、岡山市を中心とした近隣市町村との連携やつながりを活かしながら、一人でも多くの子どもとご家族をしっかりと支えていきたいと思います。

学習支援や心理的ケアを行うボランティアスタッフの育成、個別ピアサポート相談など活動は幅広く、多岐にわたっています。目の前にいる困っている子どもたち、支援を必要としている子どもたちを、継続的に支えていくためには人材と活動資金が必要です。

地元企業様や、講演会等を通じて名刺交換させていただいた方など、「ポケットサポート」を知っていただくことから始め、安心してご支援・ご寄付頂ける環境を作ることも私たちの使命だと感じています。今後も、地域の皆様、支援者と利用者の皆様に安心して頂ける組織・NPO法人として努力していきたいと思います。どうぞ、よろしくお願いします。

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