【事業報告】2018年度ポケットスペースの利用者割合について

活動記録

ポケットサポートでは岡山市から委託を受けて「岡山市小児慢性特定疾病児童等相互交流支援業務」を平成30年度から実施しています。支援拠点と岡山市内の総合病院2か所の合計3拠点で、病気を抱える子どもたちの相互交流・学習支援・ピアサポート相談を行っています。今年で2年目の事業を実施中ですが、この記事では昨年(平成30年度)の利用者割合を報告します。

学校別の利用者割合について

小学校、中学校、高校と3分類で集計すると、小学生40%、中学生55%、高校生5%となり、小学生は同世代との相互交流中心、中学生は相互交流と同時に定期テストや受験に向けての学習支援やピアサポートなどの要望があります。

院内学級が設置されていない小児病棟でもポケットサポートは活動を行っており、活動に参加してくれた小学生から高校生、時には就学前の子どもたちと一緒に知育ゲームで交流したり、ベッドサイドに訪問して学習支援や話し相手になることもあります。

小学生の利用状況について

支援拠点(事務所にて週1回の開放)を利用する子どもたちは、退院後に学習空白を補うための学習支援や、地元学校への復学における不安・悩みなどを相談するために利用してくれています。

入院中の子どもたちに関わる場合は週1回(2時間)の開催のため短期入院の場合は1度限りの利用や、治療や検査のため利用できないケースもあり、学年や利用回数も様々です。

全体的には1~3年生の子どもたちが多い傾向となっており、病室でお母さんと2人きりで遊ぶのではなく、プレイルームで同世代の友達と一緒に遊んだり、勉強したりする機会をポケットサポートの活動で提供できているのではと感じています。

中学生の利用状況について

中学生になると定期テストや受験もあり、学習の遅れを気にする子どもたちが多くなります。入院中は授業を受けることができないため、1人で教科書を見ながら勉強することになります。

入院中でも自宅療養中でも安心して学べる環境づくりを進めていくためにも、院内学級のような学習スペースの設置や、テレビ電話などを活用した授業配信など様々な取り組みが全国各地で行われています。

ポケットサポートでも子どもたちや保護者の皆さんが少しでも安心して治療にも勉強にも前向きに取り組めるような環境づくりを岡山から発信できるように、保健所や教育委員会、医療機関などと連携しながら進めていきたいと考えています。

高校生の利用状況について

高校生の場合は義務教育ではないため院内学級も設置されておらず、さらに学習支援や規制緩和の必要性が高まっています。

入院中は命を守るための治療を優先すべきですが、子どもたちの学習意欲や成長発達・本音にも耳を傾けていただき、医療や教育の関係者などを交えて考えていく必要があります。学年や病気、入院期間など個別性が高いため、それぞれのケースに合わせて検討する必要性があります。

まとめ

今回は昨年度(2018年度)の岡山市小児慢性特定疾病児童等相互交流支援業務の利用者実績から報告をさせて頂きました。それぞれの地域によって状況やニーズは異なってくると思います。また、私たちポケットサポートの活動をホームページやブログ・パンフレットをご覧いただいたり、保健所を通じてご紹介頂いてポケットスペースを利用いただいています。

まだまだ当事業の知名度・認知度が低い現状もありますので、医療機関や県内各所の保健所や教育委員会との連携強化、学校現場の先生への広報活動なども展開していきたいと考えています。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。