「信頼できるNPO/NGO」シンポジウムにポケサポ事務局長が登壇

トラスト・イノベーション・シンポジウム お知らせ

2019年7月12日(金)に開催される一般財団法人非営利組織評価センター主催のシンポジウムに、ポケットサポートの事務局長が登壇させていただくことになりました。日本財団ビル(東京都港区赤坂)での開催となりますので、岡山から飛び出して全国の企業・NPO・助成財団などの皆様と情報交換できればと思います。東京近郊の方は、ぜひご参加お待ちしております。

トラスト&イノベーション/シンポジウム詳細

「信頼あるNPO」を育てて認証するチャレンジ最先端

ポケットサポートは第2部(14:45~)の【「信頼のあるNPO」を育てて認証するチャレンジ最先端】で、宮城県で活動されているNPO法人こども∞感ぱにーさん、愛知県で活動されているNPO法人MOVEさんと一緒にパネリストとして登壇させていただきます。全国にたくさんあるNPO法人の中からポケットサポートをパネリストとして選んで頂き、感謝しています。ポケットサポートのスタッフ一丸となって認定NPO法人の申請と一緒に、ベーシック認証とアドバンス評価に取り組んで良かったと感じています。

イベント当日は、コーディネーターを担当していただく一般社団法人RCF 代表理事の藤沢さんの進行でポケットサポートが取り組んでいることや、感じていること、組織としての変化などを発表できればと思います。当日のお話と重複してしまうかもしれませんが、下記の3点についてまとめてみました。

NPO法人にとって信頼性とは何か

ポケットサポートは2015年にNPO法人化して、2019年度で5期目を迎えることが出来ました。

設立時からたくさんの支援者の皆さんや、利用者さんの想いを受けてポケットサポートができることは何かを考え続け、少しずつですが病気を抱える子どもたちの支援活動を充実させていくことができています。今後、10年、20年と持続可能な組織基盤や体制を整えていくためには、人材確保・活動資金調達・関係機関連携が重要な要素になってくると考えています。

特にポケットサポートの活動では小児がんや心臓病などの病気を抱える子どもたちと関わることから、地域の保健所や病院、小中学校や教育委員会など多様な関係機関と情報共有が重要です。

また、ポケットサポートへ相談メールや電話を頂く保護者の方にとっても、「このNPOは大丈夫かな?」「個人情報をちゃんと守ってくれるかな?」という不安は誰もが感じると思います。いくら事業規模が大きかったり、様々な地域に拠点を展開していても、組織としての透明性や信頼性は保健師・学校の先生・看護師・保護者の方に評価していただくことしかできません。

そんなとき、今回のグッドガバナンス認証マークを取得することができ、私たちポケットサポートは次のようなアピールをすることが出来るようになりました。

ポケットサポートは非営利組織の信頼性・透明性を評価する審査を受けて、岡山県で初めて「グッドガバナンス認証マーク」を取得しています。

今までは団体公式ホームページや、決算書・団体パンフレットを見て頂いて評価していただくことしかできませんでした。しかし、今は非営利組織評価センターで評価・審査を受けて信頼性・透明性を担保できていることをアピールすることができます。

これは関係機関と連携するときだけでなく、ボランティアスタッフの募集や、地元企業への寄付支援のお願いの際にも、信頼できるNPOであるとアピールすることができます。NPO法人化して5年目であろうと、事業規模が1000万円前後であろうと、様々な面で「信頼できるNPO」であることをアピールすることできる。それこそが地域の社会課題を解決するNPO活動において必要不可欠な信頼性の重要な点だと感じています。

グッドガバナンス認証マークを取得するために

グッドガバナンス認証マークを取得するためには、ベーシック評価とアドバンス評価の基準をクリアする必要があります。それぞれの基準項目をポケットサポート理事とも確認しながら、様々な規程を作成したり、過去の資料を整理したりすることから始めました。

ベーシック評価を申請するのと同時に、岡山市の認定を受ける「認定NPO法人」の取得準備も進めていました。また、岡山市が実施している事務局出張相談も利用して、きちんとしたNPO事務や組織運営を約2年かけて落とし込むことができました。さらに、岡山県を中心にNPO法人向けの事務支援や情報提供を行っているNPO法人岡山NPOセンターさんにも質問しながら準備を円滑に進めることが出来ました。

市役所のNPO関連窓口には事業報告書を年に1回提出に行くだけではなく、「岡山市市民協働推進モデル事業を申請してみませんか?」「こんな助成金があるので申請してみませんか?」「岡山市内のNPO法人向け管理運営等研修会で講師をお願いできませんか?」と市役所の担当の方とコミュニケーションが取れる関係性があったからこそ、お互いに目標や目的を共有しながら上手く協働が出来た点も、今回のグッドガバナンス認証マークを取得する上で非常に重要だと感じました。

みなさんのNPO法人ではどうでしょうか。自分たちの活動を市役所の人や地域の人に知ってもらう取り組みを進めることで、いろんな人や団体とつながり、協働がうまれるきっかけになると思います。非営利組織評価センターがベーシック評価を開始することも、岡山NPOセンターが主催するセミナーに参加するきっかけがなければ、申請することはなかったと思います。そして、NPO法人にとって信頼性や透明性がこんなにも大切だと実感することもなかったと感じています。

グッドガバナンス認証後の変化や反響

グッドガバナンス認証マークを取得してから、積極的に企業への寄付支援のお願いや、ニュースレターを通じて信頼性・透明性をアピールするようになりました。同時に、岡山県で初めてグッドガバナンス認証マークを取得した団体だという自覚と責任を感じています。

私たちポケットサポートが全国に約5万団体あるNPO法人の中から日本初となるグッドガバナンス認証マークを取得していること。グッドガバナンス認証マークを取得している団体として、全国の模範となるよう、きちんとした運営をしないといけないと思っています。

日々の業務の中で個人情報保護、理事会や総会の適切な運営、書類整理、法令遵守、組織改善プロセスが円滑になっているかをチェックする仕組みこそが「ガバナンス」だと思います。この仕組みづくりに終わりはなく、社会の変化や地域ニーズ・利用者ニーズに合わせて柔軟に変化させていく必要があると感じています。

病気を抱える子どもたち(小中学生)も成長し、高校受験・大学受験をして就職していきます。同じようにポケットサポートも10年後を見据えて中期計画目標「2025ビジョン」を掲げました。

【病気を抱える子どもたちが将来に希望を持って、自分らしく暮らせる社会づくり】

このビジョンを達成するためにポケットサポートも日々、成長を続けていきたいと思います。「2025ビジョン」達成に向けた道のりは長く険しいかもしれません。ですが、病気を抱えている子どもたちの笑顔のため、全国各地からポケットサポートの活動を応援して頂いている当事者、支援者、寄付者の想いを受けて、今後も努力を続けていきたいと思います。

まとめ

長文になってしまいましたが、最後までご覧いただきありがとうございます。イベント当日の様子も、後日ブログでご紹介させて頂く予定です。

ポケットサポートがグッドガバナンス認証マークを取得して感じたことなど、簡単ですが3点に分けてご紹介いたしました。まだまだ日本で始まったばかりの非営利組織の評価制度ですが、人材確保・活動資金調達・関係機関連携において重要な要素を秘めていると思います。

グッドガバナンス認証マークを活用して良かった、こんな使い方ができるということも、今後のブログでご紹介できればと思います。これからのNPO・NGOにとって必要不可欠になる透明性・信頼性を、全国のみなさんと一緒に高めていければ幸いです。

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