ボランティアOBが感じた「ボランティアの重要性」

コラム

大学時代にポケットサポートの学習支援ボランティアを経験し、大学を卒業した今でもボランティアOBとしてイベントや活動に関わってくれているAくん。そんなA君が感じる学習支援ボランティアの重要性について、まとめてくれたので紹介します。

病気を抱える子どもたちとのふれあい

ポケットサポートのボランティア活動は、主に病気の子どもたちへ勉強を教えてあげることが多いですが、その合間にボードゲームや知育ゲームで遊んだりすることもあります。

入院中に家族や友達と離れて寂しい思いをしている子どもや、学校の授業についていけるか悩みを抱えている子ども、退院後に友達と仲良くできるか不安を感じている子どもなど、勉強を教えるだけでなく「話がしたい」や「ゲームがしたい」など一人ひとりの子どもたちに寄り添いながら、希望を聞いて臨機応変に対応しています。

子どもたちと関わっていると、悩みや不安をポロっと打ち明けたり相談してくる子もいます。一方で、病気を抱えているからこそ生まれてくる悩みや入院に対する不安が多く、家族や医療者など周りの人には心配をかけたくないために、あまり言うことができない子もいます。

あくまでボランティアという立場なので話を聞くだけでその子たちの悩みや不安を解決につなげることは難しいかもしれません。ですが、子どもたちも自分が思っていることを誰にも話せないよりも、私たちボランティアが聞いてあげることで少しでも気持ちが軽くなってくれれば良いなと思っています。

同世代や仲間と交流できるイベント活動

ポケットサポートでは季節ごとに様々なイベントを開催しています。夏祭り、クリスマス会、ボードゲーム大会、理科実験教室など毎回多くの子どもたちに参加いただいて盛り上がっています。

ボランティアはイベントの企画や準備、当日は子どもたちと交流して一緒に楽しみます。イベントには退院して自宅療養している子や、復学をして学校へ通っている子などが主に参加しています。いつもイベントで会う友達同士がさらに仲良くなったり、ボランティアとも顔なじみになったりして自分から話しかけてくれる子もいます。

入院中に退院後の不安を持っていた子がイベントで会った時、「学校が楽しい!」と話してくれるととても嬉しくなります。

ポケットサポートの職員やボランティアで企画や準備をして、子どもたちが楽しんでくれたり笑顔になっているのを見ると達成感と嬉しさがこみ上げてきます。あまり上手くいかなかった時はボランティア同士でどこが悪かったかなどの話し合いをして、「次はもっと良いイベントにする!」と次に活かすようにしています。

コロナ禍だから必要な学習支援ボランティア

現在は新型コロナウイルス感染症の影響で生活様式も変わり、対面での学習支援が制限されています。ですが、YouTube配信やZOOMなどオンラインで学習支援や、季節ごとのイベントを実施することができています。

ボランティアは自宅からzoomのアプリを使い、学習支援や交流支援を行います。対面ではないので、いろいろな制限やできないことがありますが、できる限り対面での支援と同様に分かりやすい学習指導をするために、液晶ペンタブレットを導入して学習プリントに書き込めるようにしたり、WEBカメラを2台接続してボードゲームを頭上から撮影するなど工夫をしながら、取り組みを進めています。

活動する中で、コロナ禍だからこそ学習支援ボランティアは重要な存在ではないかと思っています。

2020年から日本だけでなく世界的に大流行した新型コロナウイルス感染症の影響で、入院中の子どもたちは友達や家族の面会も制限され、退院後も感染の危険性が高いため学校へ通えず自宅療養を余儀なくされている子、これまでより感染対策をさらに徹底して行わなければいけないなど、病気を抱える子どもたちにとって今まで以上に精神的に苦痛な状況になっています。

そのような中、病院外の人と関わることで子どもたちの閉塞感も和らぎ、30分だけでもリモートをつないで話やゲームをすることで、少しだけでも子どもたちの気持ちは楽になるのではないかと思います。

コロナ禍による悩みやいつまで続くのか分からない先の見えない不安も、大学生のボランティアやポケットサポートの支援員と会話をすることで、その時間だけでもそういったことを忘れて楽しむことができれば良いなと思います。